高い技術をもった大工集団

すぐれた技と知恵があってこそ、
木のよさを最大限に活かした家ができる

本物の木の家は、大工が作ります。シンプルに言ってしまえば、それだけのことなのですが、今では工場の機械であらかじめ加工をしたプレカット材を、大工が現場で金物で接合する簡単な家づくりが主流になってしまいました。内田工務店では、大工自身が作業場で木材にほぞやほぞ穴を手刻みし、現場では伝統的な「木組み」の技術で家の形に組み上げていきます。木組みの家づくりは、確かな技術をもった大工集団を抱える内田工務店に、お任せください!

「木組み」の技術で
力強く、しなやかな家の構造を作ります。

日本の木の家は、ログハウスとは違って、柱を立て、梁を架けて作る骨組みが主要構造となる「木造軸組建築」です。現代の家づくりでは工場であらかじめ凹凸加工を施したプレカット材を、現場では接合金物を使って組み立てて軸組を形作るのが主流ですが、当社では「手刻み」「木組み」が基本です。それぞれの材の接合部に「仕口」という凹凸加工を大工がするのが「手刻み」。手刻みした材同士を、現場で組上げて木の栓や楔で締めていく「木と木を木で組む」のが「木組み」の技術です。「木組み」はがっちりと力強く、劣化の心配が少なく、全体がしなやかに地震力を受け流します。この昔ながらの「木組み」の知恵を、内田工務店ではしっかりと継承しています。

photo_4_1

適材適所に判断できる「目」と
細かいところまで気を使いながら刻む「手」が
内田工務店の命です

無垢材を柱や梁などに加工する「手刻み」作業を始めるには、まず、どの木を家のどの部分に使うか、一本の木をどのように木取りするのかを決めなくてはなりません。木材は自然素材ですから、均一ではないので、欠点やクセがある場合もあります。そこをうまく、その木が最大限に力を発揮できるよう「適材適所」に用いる判断が必要です。これが大工の「見る目」で、経験や先輩からの知恵の蓄積によって裏打ちされるものです。

判断ができたところで、刻むべきラインを材木の上に墨で印をつける「墨付け」をし、いよいよノコギリやノミを使っての「刻み」を施していきます。墨の太さのどちら側にノミをあてるのか、キワをどの位残すのかなど、細かいところまで気を使った作業をします。職人技術の中核をなすこうした高度な「目」や「手」の技術は、現代の建築の世界では失われ、プレカットに取ってかわられているのですが、内田工務店では、そうした技術がしっかりと生きています。

手刻みだから自然木も活かせるし、
大工の想いも込められる

最近はプレカットの機械も優秀になり、コンピュータと連動して、かなりの精度で刻み加工ができるようになりました。しかし、自然木の曲がり梁などは、プレカットでは扱えません。「手で刻む」からこそ、四角い材木ばかりでなく、丸太や自然木をも活かした木の家づくりができるのです。

「仏作って、魂を入れる」と言いますが、大工が自分の手をかけて刻んだ材と、工場から運ばれてくる材とでは、魂の入り方が違います。まっさらな材を、そのご家族のことを思い浮かべながら刻む。そのようにして、一棟一棟、コツコツと作る。実はそこに、プレカットと手刻みのいちばん大きな違いがあるのではないでしょうか。

photo_4_2

現場で組上げられる
力強い木組み

手刻みの加工が仕上がった材は現場に搬入され、材を順々に組上げる「建て方」作業に入ります。順序よくクレーンで吊り上げられる材を、大工たちがイキを合わせて「カケヤ」いう木槌で叩きこみ、所定の位置におさめ、楔や栓で締めていきます。天を指すようにして立つ柱同士がガッチリとつなぎ合わされ、太い梁が力強くかかり、1〜2日のうちに家の構造が組み上げられていきます。

photo_4_3 4. 大工が本物の木を組んで作る家は、どんな点がすぐれているのでしょうか?