大工の育成

若手を育てることで 伝統木造を未来につなぎたい

内田工務店では、家づくりの現場を伝統的な大工技術を未来につなげるための育成の場でもあると捉え、ベテラン大工の指導のもと、20代-30代の元気な若手大工を育ています。中には棟梁を張る者もでてきていて、現場はいつも活気にあふれています。

現代の家づくりは、プレカットが主流で、工場加工された材を現場で金物接合するだけで、家の構造はできてしまいます。機械が人間が手を動かす代わりをしてくれるようになって失われるのは、手の技術ばかりではありません。木をよく観察し、適材適所を判断する力が養われなくなることに、危機感を覚えます。手刻みしかなかった時代の大工には須だった木を見る「目」、木を扱う「手」の能力が受け継がれていかなければ、いい木の家づくりはでいなくなってしまいます。

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清瀬・新座界隈で手刻みで家づくりをしているのは、いまや、弊社だけです。それでも手刻みにこだわるのは、日々木に触れるということが、一軒一軒を工夫して建てる木造の注文住宅をつくるだけ「目」と「手」を育てるからです。経験を積んだ先輩からの指導を受けながら、木に対する感覚が磨かれ、木の性質を見抜く力、適切に用いる力が身についてきます。ベテランだけを揃えた方が効率がいいとは思いません。むしろ若い人が育つ活力のある工務店でありたいと思います。

人が育つためにもうひとつ必要なのが「責任をもつ」経験です。予算が限られた家づくりの場合、建て主さんの了承を得て、若い大工に棟梁を張らせることをします。加工や組上げ、造作といった家づくりの一連の流れの責任をもつことは、大きなプレッシャーもかかりることですが、棟梁を志す大工にとっては、何よりのチャンスでもあります。

元々ご縁のある若者、大工育成塾からの塾生も受け入れながら、加工場や現場では今日も、伝統木造の技や心が継承されています。

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内田工務店 内田光男