オーソドックスな日本の家の表情をもつ総二階の家です。2階のベランダとベランダにかかる軒を木製にしたことで、やわらかい印象になりました。
玄関
格子戸の玄関です。踏み込みスペース脇の板壁と板壁に融け込んだ靴箱は、杉板の美しい表情を引き出すように大工が丹精を込めました。天板は耳付きの表情のある厚板を用いました。
2階:廊下
階段をあがった左の扉の向こうにダイニングキッチンが、右に寝室や個室が並ぶ2階です。雑巾がけがしたくなるような板の廊下です。
2階:廊下
廊下を逆から見たところです。階段を上がりきったところの天井に明かり障子を組み込むことで屋根面からの採光をし、どうしても暗くなりがちな廊下を自然光で明るくしています。
2階:居室
小屋裏の見える和室の一部を板の間にし、明るい窓に面した書き物机と本棚を作り付けました。ちょっとした勉強とくつろぎの場とをいっしょにしたことで、夕食後の時間を有意義に過ごせます。
トイレ
片側の壁面を一面の鏡にした木の香りあふれるトイレです。空間をゆったりとり、洗面台は下に何もつくりつけず、将来的に車いすを使うご家族が居るようになってもアプローチができるようにしてあります。長く住むには、こうした配慮も必要です。
2階:台所
屋根裏風のダイニングキッチンです。目隠しの板の向こうに冷蔵庫を置きます。台所としては最小限のスペースですが、昨日は必要十分です。床は掃除のしやすさを考えてコルクタイルにしました。ダイニングキッチンからは梯子でロフト空間に上がることができます。台所セットと反対側がベランダになります。